大会・部門別研究会

第126回 部門別研究会 ―人事部門― 「何故ブラック企業で働き続けるのか」

テーマ
何故ブラック企業で働き続けるのか
開催日時
2017年7月22日(土) 14:00〜17:00
開催場所
日本大学経済学部 本館3階37番教室
〒101-8360 東京都千代田区三崎町1-3-2
Tel: 03-3511-5590
JR総武・中央線「水道橋」駅より徒歩3分
都営三田線「水道橋」駅より徒歩3分
都営新宿線・都営三田線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅より徒歩5分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅 2出口 徒歩13分
http://www.eco.nihon-u.ac.jp/access/
企画趣旨
 昨年の大手広告代理店の新入社員の過労自殺をめぐり、“ひと”らしい働き方が論議され、少子高齢化への対応を意識したワーク・ライフ・バランスが政治の課題として大きくとりあげられるなど、改めて“ひと”らしい働き方が論議されるようになってきた。しかしながら、相変わらず、長時間労働やその結果としての過労死をはじめとした労働災害のニュースが、マスコミをにぎわせている。
 その中で、長時間労働をはじめ法を無視して働く人々に不利な働き方を強要し、働く人々の心身の健康や働く人々が健全な社会生活をおくること(働く人々のwell-beingという)を阻害するブラック企業やブラックバイトなどという言葉が、広く人口に膾炙し、当該企業への批判も根強い。その一方で、働く人々にとってネガティブな働き方を強いることがいかに働く人々のwell-beingや健全なキャリア発達(または人生)を損なうかが周知されているのにもかかわらず、そのような企業で働き続ける人が少なくないことも事実である。
 今回の研究会では、そのようなブラックと言われる企業で、なぜ人は働き続けるのか、また、働く人々がそのような状況から脱するためには如何に対応すべきかを、具体的なケースや取り組み事例などをもとに論議し、働く人々のwell-beingやワーク・ライフ・バランスだけでなく人事管理・人的資源管理の視点からも、理解を深めたい。
話題提供者として、ブラック企業というものは何か、また、ブラックバイトとブラック企業の関連について、「ブラックバイト」という言葉の生みの親でもある大内裕和氏より紹介して戴き、ついで、現実のブラック企業で働いている人々の心のケアの現場から具体例などを通して働く人々の心理や行動を大林裕司氏に紹介して戴き、最後に、そのような状況を脱するための試みとしてワークルール教育などに取り組まれている弁護士の菅俊治氏に具体的な取り組みを紹介して戴く(各30分程度)。また、それらを受けて産業・組織心理学の立場から金井篤子氏にコメントを戴く予定である。
話題提供者
1. ブラック企業とは何か
  中京大学国際教養学部 教授 大内 裕和 氏
2. 働く人々の心のケア:不当に感じる環境でも働き続ける心理
  一般社団法人心理支援ネットワーク心PLUS 代表 大林 裕司 氏
3. ワークルール教育などの取り組み
  東京法律事務所 弁護士 菅 俊治 氏
コメンテーター
名古屋大学大学院教育発達科学研究科 教授 金井 篤子 氏
企画
東京経済大学経営学部 教授 関口 和代 氏
司会・研究会担当
亜細亜大学経営学部 小野 公一

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