学会誌「産業・組織心理学研究」

上司と部下が双方に抱く信頼:上司と部下の信頼尺度の作成

藤原 勇(立命館大学非常勤講師)

本研究は,上司と部下がそれぞれ相手を信頼できると認知するのは彼らのどのような言動に基づくのかを検討し,信頼に関連する言動の構造分析から,信頼の測定尺度を作成することを目的とした。上司と部下を対象とした2つの面接調査の結果,上司と部下の双方で各信頼の構造の細部に相違がみられたが,基本的に専門性と誠実性に二分できることは共通していた。そして,作成した尺度の信頼性・妥当性を検討した。その結果,尺度の一定の高さの信頼性と妥当性が確認された。

キーワード : 信頼, 上司・部下関係, 信頼尺度, 対人問題, 勢力構造

「産業・組織心理学研究」に掲載された論文についてはJ-STAGEにて全文閲覧することが可能です。

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