2020.02.28
コロナウイルスの拡散防止にともない、学会として開催中止を決定しました。
産業現場におけるマインドフルネス
2020年3月14日(土) 14:00~17:00
筑波大学東京キャンパス 134教室
〒112-0012 東京都文京区大塚3-29-1
http://www.tsukuba.ac.jp/access/bunkyo_access.html
丸ノ内線茗荷谷(みょうがだに)駅下車「出口1」徒歩2分程度
近年、欧米の医療・教育・産業の現場を中心に、今この瞬間に生じている経験にありのままに気づく能力を育むためのマインドフルネス実践法の社会実装が進んでいる。その背景として、多くの臨床研究によって実践法の効果が示されたことや、様々な基礎研究によって実践法の心理・神経メカニズムが解明されつつあること、さらには現場内部にマインドフルネス実践法の実践者が増えたことがあげられる。
今回の研究会では、現代組織のキーワードの一つとなってきたマインドフルネスという概念を取り上げ、その心理的メカニズムと産業現場での実践について理解し、今後の展開について議論したい。
①藤野正寛(京都大学大学院教育学研究科 助教)
初めに、実践法を取り巻く社会状況と研究状況を概観する。次に、実践法を構成する2つの瞑想技法(集中瞑想・洞察瞑想)と、実践法が影響を与える3つの心理的過程(注意制御・情動調整・自己観)について、認知神経科学の観点から説明する。最後に、それらを踏まえて、日本の産業現場にマインドフルネス実践法を導入する際に、考慮すべき点を検討する。
②中川 裕美(神戸学院大学心理学部 講師)
マインドフルネス瞑想は、近年ではうつ病の再発予防を目的に開発されたマインドフルネス認知療法やアクセプタンス・コミットメント・セラピーなどの心理療法にも取り入れられている。今回は、うつ病による休職者を対象としたリワーク・プログラムで行った、集団によるマインドフルネス実践の研究報告を中心に、産業心理臨床の立場からマインドフルネスの活用について話題提供を行う。
③吉田典生(有限会社ドリームコーチ・ドットコム 代表)
2013年、米国Google本社で開発されたマインドフルネスを取り入れたリーダーシップ研修、Search Inside Yourselfを日本に紹介するためマインドフルリーダーシップインスティテュートの設立に参画した。今回は「企業がマインドフルネスに関心をもつ背景」、「企業研修におけるマインドフルネスの位置づけと課題」、「提供者側として留意すべき点」、「受講者の声、今後の可能性」など企業研修の担当者の立場からマインドフルネスの活用について話題提供を行う。
久保真人(同志社大学政策学部・総合政策科学研究科 教授)
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